どの店も閉まっている、車が走っていない、静かな静かなマンハッタン。
想像してみて欲しい。
……多分、かなり難しかったのではないかと思う。
大丈夫。I am legendを観れば分かる。
いわゆるゾンビ映画ではない……が、ゾンビ映画を系統立てて考えると、実は「いわゆるゾンビ映画の正統進化」なのだが、まあ、それは微妙なところで(笑) ゾンビ=スプラッタと捉える人にとっては違う毛色の映画だし、ゾンビ=ホラーと考えても少し異なる。
個人的にはDawn of the deadのロメロ版、シュナイダー版の流れの先にあるのではないかと感じた。ゾンビが出たらどうするのか。ゾンビを前に人はどうなってしまうのか。壊される日常と、日常の残滓のおぞましさ。
まあ、そんなしちめんどくさい話は抜きにして、何と言っても世界の退廃っぷりの演出が見事。無人の街と化したニューヨークに一人で住むネビル博士(ウィル・スミス)。さりげない車での移動シーン、なんでもないようなゴルフの練習……そのあちこちから、言い様の無い寂寥感が溢れ出して来る。ありふれた日常的な背景が醸しだす、その孤独を見届けて欲しい。映画館で観るべき映画。
(ネタバレ)
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