2007年12月17日

I am legend

 人間のいないニューヨーク。
 どの店も閉まっている、車が走っていない、静かな静かなマンハッタン。
 想像してみて欲しい。
 ……多分、かなり難しかったのではないかと思う。
 大丈夫。I am legendを観れば分かる。


 いわゆるゾンビ映画ではない……が、ゾンビ映画を系統立てて考えると、実は「いわゆるゾンビ映画の正統進化」なのだが、まあ、それは微妙なところで(笑) ゾンビ=スプラッタと捉える人にとっては違う毛色の映画だし、ゾンビ=ホラーと考えても少し異なる。
 個人的にはDawn of the deadのロメロ版、シュナイダー版の流れの先にあるのではないかと感じた。ゾンビが出たらどうするのか。ゾンビを前に人はどうなってしまうのか。壊される日常と、日常の残滓のおぞましさ。

 まあ、そんなしちめんどくさい話は抜きにして、何と言っても世界の退廃っぷりの演出が見事。無人の街と化したニューヨークに一人で住むネビル博士(ウィル・スミス)。さりげない車での移動シーン、なんでもないようなゴルフの練習……そのあちこちから、言い様の無い寂寥感が溢れ出して来る。ありふれた日常的な背景が醸しだす、その孤独を見届けて欲しい。映画館で観るべき映画。

(ネタバレ)
タグ:ゾンビ
posted by B.M(びいえむ) at 00:58| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

The Godfather Part2



 コルレオーネのルーツを辿る過去への旅と、ネバダでの現ゴッドファーザーの苦闘がリンクした続編。
 前作のファンならば、設定を知るために観るのも良いだろう。

 新ゴッドファーザーとなったマイケルは、ロスと協力してカジノの買収を進める。だが、前ボスの幹部だったフランクがロスと揉め事を起こしていた。ロスと争うなと命令したマイケルだったが、返事のかわりにフランクはマイケルを殺そうとする。誰もが本心を隠す。誰が黒幕で、誰が何を狙っているのか……。
(ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 04:15| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月12日

THE 3名様 2005・秋は恋っしょ!



 あいかわらずの3名様。
 どーでもよい話を、どーでもいいテンションで。
 やはりミッキーが一番ウザい(笑)
 良いキャラだよなー。
 三人がほとんど何にも喋らないうちに終わる一本とか、三人が画面に映らないまま終わるのとか。色々なバリエーションがでてきた。総じてどーでもいいが。
posted by B.M(びいえむ) at 21:04| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月10日

The Godfather



 ファーザーというと日本では悪いイメージがあるが(?)、これはかっこいいマフィア親父のお話。

 メインは麻薬利権に絡むマフィア同士の抗争だが、随所に潜むクールなマフィア美学、緊張感溢れる画面作りなどが見所。

 ドキドキしたシーン。
 親父を殺られかけて発奮したマイケルが、汚職警官と敵の黒幕を殺る気になるという展開に。ここ熱いな。レストランに銃を隠す展開もスリリング。ハラハラしたなー、ここ。積み重ねられたリアリティが、ここで噴出した感じ。手が汗ばんだ。

 ラスト、教会での洗礼シーン。
 ここばっかりはネタバレになるので詳しく書けないが、印象的なカットの挟み込み方が素晴らしい。音楽ともあいまって、ある種荘厳な雰囲気を醸し出している。

 彼は全てにケリをつける。
 そして、彼はゴッドファーザーとなった。
 こんな生き方、出来るか?
 味わい深い一本だった。
posted by B.M(びいえむ) at 03:52| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月21日

THE 3名様 渚のダンシングナイト!



 第4弾らしい。あいかわらずミッキーのキモさが良い。
 まっつんの誕生日にコンビニケーキを持ち込む話。ワラタ。
 ニートの蔑称を考える会。ペンコペンコ。ざまぁみろニート(自分たち)。
 外人ぶっとばす発言。怖い(笑) しかしミッキー男前。
 ジャンボ初恋の人。ほんとなのかー。モテモテでファーザーがモテる回みたい。3名様解散の危機。まっつんイカす。ミッキーもイカす。こいつぁまさにダンシング。イカした恋のダンシング。
 
posted by B.M(びいえむ) at 20:46| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

魔女の宅急便



 魔女見習いが、唯一使える空飛ぶ魔法を駆使して運送業を営むお話。
 明るく、のどかで、誰の心にも暖かく届く傑作ファンタジー。
 取り立てて冒険やサスペンスがあるわけではないが、じんわりと疲れた心を癒してくれる。


 以下ネタバレ。
続きを読む
posted by B.M(びいえむ) at 02:11| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

COLLATERAL



 トム・クルーズが殺し屋を演じるとゆー、それにフォーカスして作られた作品。ストーリーは「トム・クルーズが殺し屋」で。

 タイトルのcollateralには「従属的な」とか「傍系」という意味があって、うっかり殺し屋を乗せてしまったタクシー運転手が事件に巻き込まれるという展開。『俺は巻き添え(collateral)だ!』という風に使われていた。

 殺し屋を主人公としたクライムアクションとして作られているが、タクシー運転手の方のストーリーも絡んでくる。たいして難しい話ではなく、要約すると“明日から頑張れ”とか、そんな程度の話だが。それが殺し屋と良い対比になっており、なんとなく明日から頑張れる気になる一本。なんとなく。
posted by B.M(びいえむ) at 14:27| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポリス・ストーリー 香港国際警察



 生身のアクションはヤバい。
 ヤバすぎて笑ってしまう。
 うーわーーー。

 CG慣れした眼を浄化するため、久しぶりにポリスストリってみた。
 車! バス! ジャンプ! デパート!!
 面白いじゃないか!【大塚声で】

 スタントの生々しさが違う。
 どれもワイヤーやCG、早回しでは絶対に出てこない臨場感だ。
 そして、それを生でやっていることに対して敬意が湧き上がって来る。
 アクション映画はジャッキーに限る。
 間違いない。



 続きを読む
posted by B.M(びいえむ) at 00:01| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

Ocean's Eleven



 カジノの金庫を破るため、凄腕の奴等が11人集まった!
 時にドキドキ、時にワーオなハッピー・クライム・ムービー。

=====

 ……いや、映画の説明は二行で終りなんで、こっから少しネタバレ。

(以下ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 16:06| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王



 嵐を呼ばない! 頃のしんちゃん。
 映画で特別なことをやるというより、いつものしんちゃんの延長線上にある作品。しんちゃんがアクション仮面と一緒に魔王を倒す。
 まったり。
 後期の怒濤のシリーズに比べるとやや薄味だが、家族で楽しむ分にはこれぐらいがちょうど良いのかも。
 アクションビーーム!
posted by B.M(びいえむ) at 00:20| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

パプリカ



 夢に入れる機械が開発された。
 娯楽、癒し、精神療法にと大活躍する筈であったが、他人の夢に侵入するテロが発生してしまう。
 事件を解決するため、研究所員=パプリカが立ち上がる。
 夢と現実が交錯するファンタジック・ムービー!

 筒井康隆と言えばキで始まる四文字の言葉。
 それは魔法の言葉、夢の言葉、神の言葉でもある。
 そのキ何とかの世界を映像にしてしまった、キムービーなのである。 グラフィックがレイ! なのは勿論のこと、時に絢爛な、時に透通るようなBGMが相まって美しい世界を紡ぎ出している。その狂った世界を、マシンガンのような筒井ネームが貫いていく。
 文字通り、夢見るような一時を過ごせる一本。
 狂気を美しいと感じられる人にオススメ。
タグ:筒井康隆
posted by B.M(びいえむ) at 15:21| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

THE 39 STEPS



 見事な巻き込まれ型事件。
 ホールで助けた女性が、実は国家機密に関わる人物だった。彼女が殺された時、彼は自分が大変な事件に巻き込まれていることを知る……。

 ひどいトラブルに連続して出遭う、主人公ハネイの逃亡劇がメイン。上手く行きそうになると、また次のトラブルに見舞われるという(笑) 007やMIとは違いますな。なんつーか、彼のやられっぷりを堪能する映画じゃないかと。

 途中から、気の強い生意気な女と手錠で繋がれ、二人で逃げるハメに。こいつが困った女で、何があっても全くハネイの事を信じません。呆れたツンデレっぷり。どうなるハネイ。

 そんな愉快な逃亡サスペンスムービー。


(ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 22:56| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

機動警察パトレイバー2 the Movie



 ぬおおお多脚砲台!!
 二足には無い安定感が頼もしい、時代は多脚じゃよね。
 と、思ったらロボット部隊にー。
 ミサイルでやられるロボットたち。
 ほれ見ろ。機動力だって多脚の方が上だし、そもそも座高が低いから狙われ難い。
 ええい、ロボットはいい、多脚を映せ、多脚の戦いぶりを!! 

 作画も、音楽も、セリフ回しも小道具も気合入ってるわけですが、なんだか声優にどうにもならんヤツが数人紛れ込んで居るような気がする。兵士Aとかそんな感じの人。あかんなー。

 本編スタート。
 いきなりベイブリッジにミサイルが撃ち込まれる。テロやで。この事件からストーリーは広がっていく。渋い荒川と、渋い後藤が渋〜く話を進めて行く。この渋味がたまらない。

「しかし、派手な服だな」
「中年には酷だよ。私服のアンタが羨ましいよ」


 唐突に荒川の語りが始まる。
 守るべき平和、いったい平和とは何だ?
 よその国の戦争で対価を支払う平和、それが本当の平和なのかと。
 渋い話は、重いテーマへと向っていくわけだが、ちょっと出し方がいきなり過ぎたか。 
 あと、戦争と平和を対立するものとして語っちゃってるけど、戦争は外交手段の一つだし、平和は状態を示す言葉。混同してるんじゃないかな。『戦争と平和』というタイトルの作品が有ったけど、あれがいけないのかなぁ(笑)
 でも、テロと戦争ってのはホットなテーマだし、自衛隊に絡めて語るのは有意義だと思う。ヒステリックに『命を大切にしろ〜〜』とか叫ぶ作品より、よっぽど建設的。

 東京を舞台に自衛隊が暴れ回る、パニックムービー。
 みんなの大好きなロボット戦闘もあるよ!
 (あと多脚砲台!!)

(ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 05:03| 東京 | Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月04日

WXIII 機動警察パトレイバー



 ロボットを襲う怪獣のお話。
 刑事の捜査がメインで、そこに悲しい科学者とかが出てくる王道スタイル。別にゴジラでも良いし、ロボットが出なくても良いわけで、だからあんまり出ない(笑) つーか漫画とかで有名なキャラ(女とか(*1))が出ない。オタクに厳しい作品。

 しかしグラフィックがキレイ!(*2) だ(笑)
 怪獣が街を壊す様子、暴れ狂う描写に力が入っており、廃ビルを駆け巡るシーンは圧巻。非現実の存在である怪獣と、リアリティのある東京の対比が面白いわけで。そういう意味ではロボットじゃなくて自衛隊が倒した方が面白かったかもなー。

 これを最後に新作映画が制作されていないことを考えると、色々とやっちまった感が漂ってしまうのだが、もしかして自分たちでトドメを刺す覚悟だったんじゃないだろうか。美しい最期である。


*1……マイン・スイーパーズ用語。とても有名なキャラや、人気のあるキャラに対して使われる。
*2……ファミ通発祥の殺し文句。グラフィックがキレイは世の中の面白さの9割以上を占めるとされている。
posted by B.M(びいえむ) at 15:29| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Foreign Correspondent



 第二次世界大戦直前のヨーロッパに取材に行った海外特派員のお話。若干の(若干?)戦意高揚成分アリ。新聞社の社長が「知識人はいらん、もっと頭の柔らかい奴を!」と主張して選ばれたのがハントリー・ハバーストックことジョーンズ君。戦争を回避するための集会では「専門家よりも素人を」と演説しており、そんな“小さき人々”が世界を変えていく、守っていくんだというテーマもさりげなく(さりげなく?)込められていたり。まあつまり「お前もがんばれ」byジミー大西

 本編はサスペンス&アクション映画。
 登場人物の描写の細やかさ、事件の組み立ての秀逸さなど非凡な出来。例えば要人が射撃されるシーンをとってみても、雨の中のチェイス、並んだ傘の下を逃げているのを傘の動きで表現したカット、交錯する車と人々など見所満載。その後の古臭い風車小屋に舞台が移るが、ここにもサスペンス要素がふんだんに盛り込まれている。ドアや柱に隠れながら犯人の様子を伺う主人公、光と影で現される緊張感、歯車に服が巻き込まれるアクシンデントなどが連続で挿入され、さながらタクティカル・エスピオナージ・アクション的な興奮。特にソレっぽいなと思ったのが、敵兵が服を着替える瞬間に視界を素早く通り過ぎるカット。
 
 最初から最後までスリルとサスペンスを味わえる、冒険映画の佳作。
 どのシーンにも力がある。

(ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 13:41| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

Dr.Strangelove



 必要以上の力を持っているとロクなことが起きないということをテーマにした作品。
 いわゆる冷戦がリアルだった頃の冷戦映画(1963年制作)で、キューブリックのどす黒いユーモア溢れる核戦争コメディだ。

 狂った将軍(その名もジャック・リッパー)がソ連に先制核攻撃命令を出すところから始まる。
 命令を下されたアメリカ兵は、

 「平気で核爆弾を落とせる奴は人間じゃない……でも、これで俺達は昇進できるぜ!!」

 とキューブリック節を炸裂させる【フーハハァー】
 何故かやる気マンマン。
 ですよね。
 まあ、平均的アメリカ人ならこうでしょうね。
 だって人間じゃないって自分で言ってるしね(笑)

 物語はこの狂気の「R作戦」を軸にして進んでゆく。
 おそらくRevengeのRだと思うのだが、つまりは報復用の作戦である。
 それを先制攻撃に使うというのがたまらん設定だ。
 まさかアメリカがねー。
 先制攻撃をねー。
 なあ、おい、ジョン君、笑えよ。


 ……冗談になってません。


 60年代ならまだしも、現代でもこのギャグがギャグとして成立するアメリカってどーよ(笑)
 ほんと狂気の国だよなー。
 ブラックジョークも凍り付くわ。

 さて、R作戦が開始すると作戦停止の暗号を知るリッパー将軍以外には解除不能。
 困った軍人は「今、先に核を落とせば被害が少なくて済む!」と力説。こいつも狂ってる。
 狂ってるっていうかトルーマン。クルットルーマン。
 なんとしかしてR作戦を止めさせるため、空軍基地に陸軍が乗り込むことになり、なんとアーミーvsネイビーのスペシャルマッチが実現!(笑)
 R作戦の成否や如何に!?

 狂った人間たちによる、狂気の核コメディ。
 その狂気の中に一抹の真実が見え隠れし、それが恐ろしい。
 過分な力を持つ者は、自らの愚かさを自覚しなくてはならない。
(ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 23:20| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Killer's Kiss


(邦題「非情の罠」)
 
 ボクサーとダンサーが軽く恋に落ち、マフィアに狙われるという分かり易いお話。どこにでもあるような脚本だが、着目すべきはその見せ方。なにげないシーンも心象風景で作られていたり、よく見ると鏡に相手の表情が映し出されていたりと、とにかく飽きさせない画面構成。巧みな音楽の使い方と、影を効果的に使ったカメラワーク。言い方はおかしいかもしれないが、とても“映画的”なのだ。いや、おそらくこれらの手法が後の映画界で広く使われるようになったのであろう。

 クライマックスの“おもしろ格闘シーン”も見逃せない。マネキン工場でボクサーとマフィアのボスが決闘になるのだが、ボスは斧で、ボクサーは槍(コート掛け)を持って相対する。無表情なマネキンに囲まれながら、ギリギリの表情をした二人が真剣に殺し合うそのギャップ。ジリジリと後退するボクサーの上に、無数にぶら下がるマネキンの手。二人の攻撃で飛び散るマネキンの手足、吹き飛ばされる頭。槍がマネキンを貫通し、そのボディを斧が木っ端微塵に打ち砕く。こ、これは……おもしろー!! 人間っておもしろー!!

 表現が表現のためでなく、面白さを伝えるために駆使されている一本。内容は良い意味で(って書くと悪い意味だが……)どうでもよく、どれくらいどうでもいいかと言うと邦題の「非情の罠」、いったいどの辺がワナなのか分からないぐらい。

 ワナっつーか事故じゃね?
posted by B.M(びいえむ) at 14:51| 東京 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

The Silence of the Lambs



 殺人鬼がFBIの捜査に協力(?)するお話。

 アンソニー・ホプキンスの顔が怖い。
 知的で穏やか、類稀なる分析力と判断力を備えたサイコドクターを、必要以上に演じている。
 心臓に悪いので、もう少しセーブして頂きたいと思う所存。
 ハマり役というか、ホプキンスのためにこの小説を書いたんじゃないかと。錯覚。

 なんと言っても強烈なのは心の奥を見透かすような視線。
 揺るがないその“眼”の演技に、ホプキンスの凄味がある。
 冒頭、ドクターが牢屋に入っているだけの静かなシーン。
 しかし、彼が目を開くと、そこにサイコ世界が出現する。
 彼が何かを見る時、それはもう日常ではない。
 夢に出るよあの目。
 羊の鳴き声どころの騒ぎじゃない。

 眠れない夜を過ごしたい人は、是非ご鑑賞あれ。
posted by B.M(びいえむ) at 14:08| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Angel and the Badman



 邦題「拳銃無宿」だが……。
 どちらかと言うと、拳銃無宿だった人が無宿じゃなくなる話。

 元のタイトルの意味を汲めば美女と野獣?
 クエーカー教徒で農夫の娘と、荒くれ&流れ者のクワート=エヴァンスのお話。
 クワートは「殺られる男が多けりゃ、惚れる女も多い」と称される腕利きの色男ガンマン。
 しかし、農家と交わるうちに丸くなる。
 その丸くなりぷりをユーモラスに、しかしハードに描いた作品だ。

 中盤の牛泥棒〜酒場での乱闘〜チェイス、川へ馬車が落下という流れはアクション映画としても秀逸。
 そして、保安官(マクリントック)がおいしいところを持って行く(笑)
 最後のセリフが抜群。
 面白かった。

(以下ネタバレ)
posted by B.M(びいえむ) at 01:04| 東京 ??| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月25日

INLAND EMPIRE

公式サイト

 目まぐるしく切り替わる場面。
 不気味に明るいBGMから静寂、そして効果音。
 現実と虚構の境界線を行ったり来たり。
 高まる不安。

 この陰鬱な映像から醸し出される、物悲しいストーリー。
 インランド・エンパイアは3時間の怪談物語だ。

 主人公は女優。
 とある映画の出演を引き受けたが、実はその脚本は呪われていた。
 過去にその映画の主役を演じた二人が、謎の死を遂げているというのだ。
 そして、撮影を続けるうちに主人公の身に不思議な事件が起き始める。
 映画の1シーンの筈なのにそれが現実に感じられたり、現実世界の筈なのに映画のように奇妙なことが起きたり。

 そんな怪談を3時間の尺を使ってゆっくりと撮り切っている。まあ、冷静にあらすじを辿ってみて再確認したが、別にたいしたストーリーやテーマが有る訳ではない。むしろ表現したい映像の為にそれらが付随するのだ。誰にも評価されなくて良い、俺は俺の撮りたいモノを撮る、という監督の執念だけが強烈に伝わってくる。その毒気にあてられたい人向けの一本。絶対におすすめしない。


 ※ここからネタバレ。

続きを読む
タグ:David Lynch
posted by B.M(びいえむ) at 15:22| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ◆映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする