2005年02月26日

DDTプロレス2.25後楽園大会レビュー

 後楽園ホールにてDDTプロレスを初観戦。たっぷり楽しんできました。リング上でのダイナミックな動きはもとより、キャラクターの動きやセリフ、煽り映像(PV)までをも含めて見せる総合的なエンターテイメント型プロレス。やはりこの、後楽園ホールというのはプロレス観戦に向いているなぁ、と。全てをダイレクト味わえる心地良い空間を満喫した一日でした。


 開演前のホールを散策。東側2階席から「日高郁人」のタレ幕がかかっているのを発見! さてはカリスマか!? やるな。などと日高幻想が膨らむ俺。

 ブラブラしていると客電が落ちて煽りPVが始まる。試合ごとにセコンドを連れてきて悪事を働く現王者ディック東郷。怒りの高木三四郎がタイトルマッチの「調印式」を利用して見事なひっかけ! 「セコンド無し、タイマン完全決着戦」をお膳立てする。

 この辺りはWWEっぽくて面白い。スクリーンには『見たか東郷! 決着着けてやるぜ!』と言わんばかりの三四郎の鬼気迫る表情が映し出される。こりゃあ、メインが楽しみだぜ!……と、感動していると画面に Don't try this at home の文字が(笑) な、なるほど! 分かり易ッッ!(笑)


第1試合
蛇イアント 対 マサ高梨(高梨将弘)

 ♪ちゃーーーんちゃちゃーーん、ちゃ、ちゃっちゃっちゃっちゃっちゃーーん
 いきなり入場曲でウケた(笑) のんびりとした、往年の全日本のTV番組テーマにのって蛇ャンボならぬ蛇イアントが赤いタイツで登場。対するは小柄ながらキレのある動きを見せる高梨将弘。大と小のコントラストが際立つ試合になった。オーソドックスで説得力のある技を連発する蛇イアント、それを受け流しながら機敏に立ち回る高梨。古くは武蔵坊と牛若丸、今はバタービーンと須藤元気いやビッグ=ショーとレイ=ミステリオに代表されるようなトリッキーな試合が展開された。
 赤タイツということは田上か馬場なのだろうが、ちゃんとジャンピングニーからの『オー!』をやってくれた。熱い。絶対に『オー!』が来ると思ってたので、待ち構えてて一緒に『オー!』と叫んだのだが、周囲の客の反応は無く俺だけ浮きまくった(笑) 孤高だ。……なんだ、やっぱりダバダバから『ほー!』じゃないとダメなのか(それはない)

 空中殺法で翻弄して見事な攻めを見せた高梨だが、最後はパワー&体格と伝統の技に捕まった。バックドロップがかなりヤバい角度で刺さっていた。イカす。激しく、楽しいプロレスが満載。受けるだけ受けてきっちり仕留める辺り蛇ャンボだ。


 ここでPVタイム。
 前代未聞の猿チャンピオン(注:本当に猿)である「やっちゃん」を探し求め、川●浩ばりにゴージャス松野が森を彷徨うというもの。毒ヘビに噛まれたり原住民と遭遇したりと、いろいろアレしながらついにちゃっちゃんを捕獲! 今日の試合に登場!?


第2試合
日高郁人 対 飯伏幸太

 これは「飯伏幸太ゴールデンスター7番勝負」となっていた。いわゆる新人研修というやつである。いくら練習したところで、お客さんの前での1試合にかなわない。あのベイダーだってスタン=ハンセンに殴られて眼球飛び出そうになりながらプロレスの厳しさを学んだのだ。というわけで期待のルーキー飯伏幸太がどこまでやれるのか? がテーマの試合。
 新人にしてはなかなか人気者の飯伏幸太。黄色い声援と紙テープが乱れ飛ぶ。身体は細いが良く鍛えている様子。大きくしていくのはこれからか。対するはタレ幕で俺の幻想を膨らませてくれた日高郁人。さすがに凄い人気だった。こちらはもうプロとして完成された身体つきでオーラをまとっており、飯伏以上の紙テープが舞った。前哨戦は日高の貫禄勝ち。

 試合前に握手を求めに行く飯伏を一蹴する日高。余裕を見せ付けると同時に『手加減しねぇぞ』という無言のアピールになっていた。シビれる。
 試合はのっけから動きのあるダイナミックなものになった。日高の動きは素晴らしく、魅せる事にも十分にこだわった華麗な空中技の数々で飯伏を攻め立てる。負けじと飯伏も喰らいついて行く。お互いが技をかけ合い、返し合う。ドッタンバタンとリング上を暴れまわる両者。まずはお互いの能力を探っているといった感じだろうか。

 5分過ぎに試合が動いた。場外の日高に対して飯伏が回転を加え、見事な放物線を描いて飛んだ! ドヨめく観衆。ここから日高の攻撃がヒートアップする。多彩な技を惜しげもなく繰り出し、フィニッシュまで流れるように繋いだ。最後はきっちりポーズを取ってから決める「ショーン・キャプチャー」で飯伏を撃沈。華の有る動きだった。日高のを間近で浴び「プロとは何か」を飯伏は感じ取れただろうか。


第3試合
アイアンマンバトルロイヤル

格闘猿やっちゃん(王者)、健心、泉州力、ゴージャス松野、三和太
 アルティメットなキャラクターたちがクラッシュし合う第2試合。なぜか「パワーホール」に乗って登場する泉州力には謎の「泉州!」コールがかかる。謎だ(笑) そして、もっと謎なのがPRIDEのテーマで登場するやっちゃん。霊長類最強なのか。意味分からん。それにヴァーっと健心が加わり、どうみてもただのタイツ着たおっさんであるゴージャス松野、ヤバいくらいデブの三和太と物凄いメンツが集結。試合の行方と言うか興行自体がどうなってしまうのか心配するぐらいアルティメットだった。

 で、一応試合のレポートを(笑) まず、やっちゃんがリングに上がらない(笑) まあ、猿だしな。しかも、散々暴れまわった挙句に自分でリングを飛び降りて負け。『何がしたいんだコラァ!』と泉州力が言ったかどうかは分からないが、最後は健心との一騎打ち。お互いの技をバシバシとぶつけあう直線的だが激しい展開で、何気に技はしっかりしていた(笑) こういうところが油断ならねぇ。最後は泉州のド迫力リキラリアットがうなり、師弟対決(?)に終止符を打った。なぜこんなに清々しい(笑)


第4試合
HERO!、KUDO 対 伊東竜二(大日本プロレス)、柿本大地

 ここで中堅の試合巧者同士によるタッグ戦。今までとは趣が異なり真っ向勝負の正統派な試合だった。HERO!&KUDOの空中殺法、伊東&柿本のパワフルな攻撃。攻防で場内からは歓声が上がっていた。技だけで十分に楽しめる試合。上手いなぁ。
 耐えて、耐えて、耐え抜いた柿本がダブルアーム・スープレックスで試合に決着。前の試合が「猿」だっただけに、あまりの正統派展開に正直ビビった(笑)


第5試合 − KO-Dタッグ選手権試合
諸橋晴也、タノムサク鳥羽(王者) 対 橋本友彦、守部宣孝(挑戦者)

 PVの『特に因縁は無いけどタノムサク鳥羽!!』がウケた(笑)
 タノムサクは分かり易過ぎるキャラクターがナイス。見た目はまんまキックボクサー。とりあえずボコられるけれど、起き上がって奇跡のビッグパンチという浪花節全開のファイターですぜ。♪ライラライライララーーイ。気が付いたら、なんかしらんがずっと鳥羽を応援してましたよ俺は(笑)。ボクシングの聖地後楽園ホールでもっとも輝くのは鳥羽だ!(本当か)

 リングサイドをチョロチョロしてレフリーの邪魔をする黒ハット(ソニーホンダ)がイカしてた。『試合に関係ないのに』大暴れだ。大逆転を狙った諸橋の必殺ムーブをソニーが見事に妨害し、それが試合の決め手となって橋本・守部組が勝利。良い仕事してんなぁ(笑) さすがは技術のソニーホンダ(違)


第6試合
ポイズン澤田JULIE、新田明臣、猪熊戦闘員 対 男色ディーノ、マッスル坂井、ヨシヒコ

 ポイズン澤田JULIE、略してPSJ。オランダのサッカーチームみたいな略称がイカスこの男はヤバい。ファラオのようなド派手なコスチュームで登場し、悪逆の限りを尽くす男なのだ。今日は、なななんと、ロッカーにある選手の財布から金を盗んだのである!!……って、スケール小さッッ! あきらかにコスチュームに金かけ過ぎだろ(笑) さらに先日のK-1MAX準優勝の新田、戦闘員コスチュームに身を包んだ猪熊という禍々しい蛇光チーム。

 対するは新人ながら無敵の快進撃を続けるヨシヒコを含むDDT本隊。その正体は余りにも強烈なヨシヒコ。気になる人はDDT公式サイトでチェックしてください。そしてアレな趣味で御馴染みの男色ディーノとマッスル坂井。こちらも濃い。PSJを米国製の麻酔銃で仕留めようとしたマッスル坂井だが、思わず誤射して自分が麻痺するハメに(笑) このくだりのPVは抱腹絶倒ものだった。

 特濃のメンツが生み出す異空間の中で試合は始まった。
 まずもってヨシヒコが普通に試合に参加してるのがありえねぇ(笑) ランニングスリー(?)を喰らったり、2階からダイブしたりと主役級の働き。マンカインド(ミック=フォーリー)もびっくりのタフネスっぷりだ。伝説の技ヨシヒコセントーンまで見せてくれた……って、これ投げてるだk(以下略

 ボルテージの高い試合だった。笑撃的。
 格闘技者(byI編集長)として最後に言わせて貰うと、生き生きとした新田の表情が印象的だった。やはりMAX準優勝で何かがふっきれたのだろうか。どんどんと“プロ”を吸収して欲しい。ここでカリスマ修行を積めばMAXのトップ取れるぜ〜〜……って、蛇光教の下にいるだけにどうなってしまうかちょっと心配だが(笑) でも、コヒとのリターンマッチで蛇の手つきしてくれないかなぁ、などとちょっと思ったり(笑)



第7試合 − KO−D無差別級選手権試合
ディック東郷(19代王者) vs 高木三四郎(挑戦者)

 余計なマイク合戦や試合前の応酬なしに即座に始まった試合。やることはもう分かっている。後は結果を出すだけだ! 行くぜ!
 開幕から気合が乗り切っている両者は激しくぶつかり合い、マイク合戦以上の説得力を持った己の肉体と技で観客を惹き付けた。ダイナミックな技、ド迫力のぶつかり合い。そう、この試合のためにこのスタイルが残されていたかのような、激しいスタイルの試合。今までどちらかというと緩みがちだった場内が、ピリピリした空気に変わっていく。

 客席に突入しての戦い、場外でのテーブル破壊を含む乱闘がヒートアップして三四郎は大流血。完全な「倒しあい」「潰しあい」に突入していく両者。死線を越えた──そう思った瞬間に黒ハットの男(ソニーホンダ)の粉攻撃!! な、なにぃっ!? ここで目潰しとは……目のつけどころがソニーだよ!!(それはソニーではない)

 それが両者のバランスを崩したのか。ディック東郷のダイビングセントーンにて三四郎はトドメを刺された。
 激闘。

 試合後に王者ディック東郷への挑戦者を呼びかける三四郎。だが、誰も出てこない。少し寂しそうな顔をした三四郎は「もう一度俺がやる」と高らかに宣言した。しかも次回は反則裁定無し(ノーDQ)だという。これ以上ヒートアップするのだろうか?……って、今回すでにテーブル使ってるから……次回はどうなっちゃうの!?

 これがプロ10周年と1試合目だった三四郎は「まだまだ10年はヒヨッコなんだよ!」と叫んだ。プロレスLOVEの感じられる言葉だった。いつしか彼の周りには大勢のファンが集まっており、いつのまにか手拍子から決めポーズの『ファイヤー!』までが披露されていた。

 それを遠巻きに眺め、レスラーとファンの絆を感じながら俺は後楽園ホールを後にした。
 そうだDDTに行こう。

 Can't feel this at home




p.s
 というわけでDDTに興味を持った方はご一報を。観戦ツアーにご招待します(笑)

p.p.s
 ヨシヒコについてプロレス専門BLOG「ブラック・アイ」さんで紹介されていました。やはり新人のクセに中々の人気者のようです(笑)
posted by B.M(びいえむ) at 23:05| 東京 晴れ| Comment(0) | TrackBack(1) | ◆スポーツ・プロレス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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ヨシヒコ、飛ぶ
Excerpt: スポーツナビ|格闘技|巨大化したやっちゃんが出現も 実力はいまだ謎のまま 2/25 DDT・後楽園ホール(1037人・満員)、結果  毎度ネタ満載のDDT、今回
Weblog: プロレス専門BLOG「ブラック・アイ」
Tracked: 2005-03-01 02:09