2005年12月15日

「ゲッターロボ」

 永井豪・石川賢によるコミック。
 アニメの方の明るいテーマ曲、勧善懲悪の明るいムードとはうってかわり。この漫画に込められているのは、ドロドロとした“人間とハチュウ人類の生きるか死ぬかの戦い”です。集められた三人にしてからが、空手バカ一代のリョウ、学生運動で学校を乗っ取ったハヤト、そして特に何も無いムサシ! ……まあ、ムサシはそのまんまっぽい(笑)。全員がハードなキャラクターです。間違っても『ボインちゃんに弱い』などとは言いません。

 強烈に伝わってくるのは『やる時はやらなきゃ……死ぬぜ!?』というメッセージです。主人公、それに早乙女博士、誰もが必死です。人類の未来を死に物狂いで守り抜く。そういう悲壮なまでの決意が全編に漲ってます。
 地下基地に人間が捕まっているのを発見し、人間を巻き添えにしないと敵が逃げる、となった時。ハヤトと早乙女は迷うことなく『ここで殺すしかない。殺さなければ人類に未来は無い』と決断します。だが、リョウはそれを拒みます。そういうった登場人物のせめぎ合いも見応えがあります。
 覚悟……そう、覚悟の量がハンパではない。こいつらなら地球を救ってくれる、そう思わずにはいられない頼もしい主人公達だと思います。

『人類を甘く見るなよ!!』
『人間の力を思い知れ!』
『人間をナメるんじゃねぇ〜!』


 ……この辺りが永井先生からのメッセージでしょうか。
 人間として頑張りたいと思いました。

===== ハヤトが大臣の暗殺を企てているシーンにドキリ。そ、そんなことを考えていたんかい。
 2巻でクラゲに飛び込むシーンとか、無茶で良い。覚悟良すぎ。
 そして4巻、ムサシが爆死し、それを見てリョウが記憶を取り戻すシーン。涙なくしては読めないシーンじゃぜぇ〜。この辺りのドロ臭い部分をスパロボに……って、もう無理か。今はオサレなゲームだからなぁ。最近食指が動かないのはそのせいかなぁ。
 ゴールの死に様が哀れで良い。『まってくれーっ!! おいてかないでくれーっ!!』ですからね。しかし、その直後に気を取り直して『ただ 帝王としてのふさわしい死に方があるのみ!!』ってのはイカすと思いました。
 『もうやつらは身も心も人間じゃなくなっちまった!! 機械のかたまりだ!! 鉄クズだ!!』……珍しくハヤトが感情をむき出しにしてかつての学生運動の仲間を殺しに行きます。いつのまにか運動を別の目的にすり替えられ、他人の目的で動くようになってしまった哀れな学生達。そんな狂った学生にハヤトがトドメを刺します。『ゆるせよ!』
 5巻の細菌爆弾の話が嫌過ぎる。『この細菌は人間が作ったものだよ きみたち人間が作ったものだよ ヒヒヒヒ』……嫌過ぎる。そりゃあ早乙女博士も『人類は自分の手で滅びるかもしれんな……』って言いたくなるわな。

 『だめだ……』
 『だめだとわかってても戦うんだ!!』
 そしてシャインスパーク!
 宇宙!
 完!!

 ……その強引な終わりっぷりが素敵。
posted by B.M(びいえむ) at 22:13| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(1) | ◆漫画・アニメ・特撮 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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