イニストラード・ブロック構築の結果。
1. Alexander Hayne $40,000(White-Blue Miracle)
2. Gaudenis Vidugiris $20,000(Geists)
3. Joshua Cho $12,500 (Wolves and Angels)
4. Ken Yukuhiro $12,500(Reanimator)
5. Jon Finkel $10,000(Geists)
6. Denniz Rachid $10,000(White-Green Humans)
7. Thomas Holzinger $10,000(Wolves and Angels)
8. Naoki Shimizu $10,000(Wolves and Angels)
★White-Blue Miracle
優勝はWhite-Blue Miracle.ミラクラー。
たみよコントロールに強いミラクル全ぶっこみ、時間を稼ぎながらミラクルのトップ待ち戦略。
Feeling of Dreadで相手のクリーチャーをタップし、たみドローするエンジン搭載。
たみよ……強い、時間……強い、強いカード全部入れました……という単純なコンセプトだが、それを実行するだけのメタ読み、尖ったデザインが光るデック。こういうデックは好きだ。
相手のターンにThink TwiceとThought Scourでミラクルワンチャン、という博徒魂も熱い。ヒリヒリする。
「引けば勝ち」なデックで、アカギやゴッドハンドに使わせたら超強いだろうなあ。
脳内麻薬でまくり間違い無しなので、いつか組んで遊んでみたい。
ミラクル連発はカウンター以外で止められないので、カウンターがお通夜なイニストラードブロックでは非常に有効な戦略。
まさにミラクルな結果だが、優勝が奇跡とは言わない。読みとデック構築能力が引き寄せた勝利だろう。
★Geists
フィンケル先生も使用したガイスター。
ダンジョンから、絡んだ根から、聖トラフトの魂からガイストがやってくる。
相手のクリーチャーをSilent Departureでバウンスしながら、Increasing SavageryやSpectral Flightで殴り切る。
クリーチャー戦闘になればそのまま殴り勝てるが、エンチャントクリーチャー系(強化系)なので場をコントロールされると一気にアドバンテージを失うのが弱点。Wolfir SilverheartのパワーもSoulbond故に脆弱。
強化したクリーチャーをFeeling of Dreadまたはたみよ(笑)でタップされ、大量展開を強制される→「あ、Devastation Tide引いたんで勝ちでいいですか?」「Terminusトップしちゃいました(笑)」という悲劇。
クリーチャー戦闘のみに絞ったデックなので通常のビート合戦では強く、ベスト8までの戦績は良いはず。だがしかし、最後に待っていたのはクリーチャー戦闘を完全拒否したノンクリーチャーデックだった。ガイスターは2名ともWhite-Blue Miracleに殺されている。
MTG黎明期を見ているかのような、刺激的な結末であった。
(ちなみに俺はこのタイプが優勝すると思っていたので、とても悲しい)
★Wolves and Angels
Top8で使用者3名、最大勢力を誇った狼天使(通称ウルテン)(嘘)。
Wolfir SilverheartとHuntmaster of the Fellsでグイグイ押す、腕力デック。
狩達をRestoration Angelでフリックすると、狼トークン+2点回復という悶絶効果。
これにが除去耐性になり、グイグイ押し込める形になっている。
相手の小物はGarruk Relentlessで刺し殺し、大量展開にはBonfire of the Damnedでお仕置き。
リセット後はGavony Townshipなどで巻き返すことも可能。
分かり易く、扱い易い(事故らない)形。安定性ここまで生き残ったのだろう。
赤が入っているのに単体火力が入っていない、緑が入っているのにブーストが入っていないなど、シェイプされた部分が美しい。実にスペルはBonfire of the Damned3枚だけ。
★Reanimator
スポイラーの時点で誰もが考えた、グリセル堀葬をプロツアーでやってのけた(笑)
French Ritesはスタンダードでベスト8、このデックがブロック構築でベスト4と考えると、環境におけるリアニメイト系のデックパワーはナイスバランスと言えるだろう(強すぎず、弱すぎず)。
Fritesと比べると青なしになっており、泣く泣くTracker's InstinctsやサイドのMemory's Journeyを削っている。多色地形が圧倒的に足りないので、これは仕方ない。Desperate Ravingsもカラー的に微妙故か選択されず、掘る呪文がオリジナルより少ない構成になっている。
逆に、リアニメイトに頼らずともある程度戦える構成にしたと考えることもできる(実際の試合では、普通のビートとしても戦っている)。
また、時間稼ぎとして有効だったLingering Soulsは環境から抹殺されており、序盤が苦しい。
肝心のフィニッシャーもカードプール的にタイタン+ノーンがグリセル大先生+Falkenrath Aristocratにパワーダウンしており、ドローをパワーに変える呪文も入っていないため、やや辛い。
パーマネント以外の勝ち手がほぼ無いため、ミラクラーの(運が良い時の)大量リセット連発には手も足も出ない。
かなりリスキーで使うのに勇気のいるデックだが、これをわざわざ選んでプロツアーにカチこんだプレイヤーには拍手を送りたい。
これでリアニメイトが注目されて人気が出れば、その手の良いカードが印刷されるかもしれないし……。
(リアニ好き)
★White-Green Humans
イニストラードの最大勢力といえば、狼男でも吸血鬼でもなく人間だった(当たり前)
Champion of the Parish、Thalia, Guardian of Thrabenといったお馴染みのクリーチャーを、Gavony Townshipワンチャン狙いつつ展開する。
Mayor of Avabruckでボードアドバンテージを取り、Silverblade Paladinで打撃力を底上げ。
クロック・パーミッションはCavern of SoulsからのSigarda, Host of Heronsで黙らせる。
並べて殴り勝つタイプのデックだが、ハンドやテンポを取れるカードがDivine Deflectionぐらいなので、クリーチャーの質で負けたり、相手のシナジーが回り始めると辛い。
何かが起きる前に勝つ、というスタイルだが、自分よりも低速なはずのリアニメイターに負けた(2-3)のは痛恨だった。
★Top5カード
1. Wolfir Silverheart(Soulbond+4/+4)
2. Temporal Mastery(ミラクルTimeWalk)
3. Bonfire of the Damned(全体除去、ミラクル)
4. Borderland Ranger(2/2クリーチャー付き土地サーチ)
5. Mist Raven(1マナ重いマノウォー)
フィニッシャーが1位。
イニストラード・ブロックも、やはりクリーチャー戦闘がメインになっているのは間違いない(そこを一点読みしてのノンクリーチャー、ミラクラー優勝でもある)
上から緑青赤緑青というカラーで、黒はどうしたと言いたい。言いたい(涙)
★先攻、後攻
日本でも、先攻を決めるのは(あまりにも先攻を取るのがルーティーンワークであるが故に)たわい無い冗談を言う機会になっていたりする。「(コイントスに負けた方が)後攻ですか?」「(勝った方が)今日は試しに先攻にしてみるわ」など。
そんなお遊びが見られたフィンケル1回戦(ちゃんとこれを載せているレポートも偉い(笑) 流石ジョークの国)
"I'll play first,"
"Heh, sounds like a good idea to me."
そしてダブマリに追い込まれる我らがフィンケルトロン。
"The seventh card is really a bonus card anyways, right?" Haney asked him
"Yeah, six is fine. Five is enough," Finkel admitted.
5枚で敗北し、次の試合。
"I'll play first," Finkel announced
"You sure?" Hayne asked
"No, but I'll do it anyway,"
"It's a mistake,"
いやいや、プロだなあ(笑)
そんなこと言ってる余裕あるのか、と思うけれど(注:優勝賞金4万ドルのトーナメント)そこがプロ。
これは優勝者にとっても大一番だったようで、試合後の祝福が凄まじいことに(笑)
Six is fine. Five is enough.は使わせて貰おう(笑)
よーし、俺も5枚で戦うぞー(フラグ)
★握手
アメリカ人の尊敬できるところは数個あるけれど、どんなに激しいバトルをしたあとでもにっこりHandshakingするところ、これはいい。
決勝戦。天使トークンを並べられて投了し、落胆しつつも相手を讃えて握手を求めるVidugiris、にこやかに応じるHayneがいい。
そこにはスポーツマンシップとプロ意識がある。
勝つことも上手くなることも大事だが、このハンドシェークが立派に(全世界生放送の場で)できるかどうか、もプロとして大切な資質。
とてもマナーが悪かった先日の某大会で、握手無しで終わった事があった。
その時のユーザーコメントの「握手無しかよ!(怒)」が強烈に印象に残っている。プロ、だから。そこはやっぱりキチンとして欲しい。
利き腕を相手に預けるような真似をしない日本人としては難しいが……【俺の後ろに立つな理論】
……いやしかし、ゴルゴがMTGやったら死ぬほど強いだろうな(関係ないオチ)
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